痙攣性便秘の特徴と治療法

痙攣性便秘の解消には体質改善も重要です。まずは腸内の善玉菌を増やす工夫をしましょう。 口から入った食べ物は、食道、胃、腸を通って最後に便として出ていきますが、それぞれの場所でそれぞれの役割を果たしながら、次へ送りこまれるわけで、それは蠕動運動があるから成り立っています。


この蠕動運動のポイントとなっているのが腸内の善玉菌なのです。腸の中には100種100兆個という大量の腸内細菌が存在し、食べ物のカスや老廃物などを発酵腐敗させながら繁殖していますが、中でも乳酸菌などの善玉菌と呼ばれる腸内細菌は、腸内で乳酸や酢酸を生成して腸内を酸性に保つ役割をしており、この酸の刺激が腸の蠕動運動を活発にしています。


こうした目的のヨーグルトなどを意識して摂ることで、腸内の善玉菌を増やすことになります。食物繊維も様々な食品から摂るようにしましょう。ダイエットなどで食事を極端に減らしたりしていると、便の量が減って便秘を起こすことがしばしばあります。


便の量を適量にするためには腸の掃除役である食物繊維を多く含んだ食品と、更に水分を適度に摂るように心がけるのが大切です。食物繊維たっぷりの食品は、野菜、芋類、海草、豆類などで、これらの食品は低カロリーのものが多いのでダイエットにも有効となります。


玄米、胚芽米、ライ麦等も食物繊維が豊富ですが、精白された白米や食パンは食物繊維がほとんど取り除かれていますので注意が必要です。